セリエA前期終了

セリエAも19節終了。これで一周対戦が回ったわけですが、
私なりの前半の総括を。

トップ2、突っ走る

19節終了して首位ユベントス勝ち点44、2位ACミラン勝ち点42。
2位ミランと3位ウディネーゼの勝ち点差がもう8まで開いてる。
もうスクデット争いはこの2チームで決まりでしょう。よほどの大ポカやらなけりゃ。

効果的な補強ができたウディネーゼ

3位にいるのは、ここ数年安定した成績を挙げてきたウディネーゼ
今回注目のチームだとは思ってました。
ヨルゲンセンの移籍直後に手に入れたディ・ナターレとマウリ。
あと去年活躍したヤンクロフスキデ・サンクティスもいるし、
精神的支柱としてDFのセンシーニがいい味を醸し出している。
派手さはないけど、的確な補強ができたチームだと思います。

なぜ勝てない、インテル

4位にインテルがいますが…無敗なのにこの順位はなぜ?
勝ち点は31、つまり6勝13分。引き分けの数が2年前のブレシア並に多いです。
基本的に先制はするけど、その後気を抜いてやられるパターンが多いように見えます。
ただ、第18節のサンプドリア戦のような、
“ロスタイムに3点入れて逆転”という離れ業をやってのける辺りはチームの底力か。

チームが悪いんやない!不景気が悪いんや!

どうしちゃったんでしょうか、ラツィオパルマ
ラツィオは慢性的な財政難を数年前から抱えてきて、主力もガンガン放出しちゃったので
ある程度は仕方ない部分がありますが、まさか昨年CL争いをしていたパルマが降格争いしてるとは。
ここも主力級をみんな出したけど…、希望は一人気を吐くジラルディーノか。

南部チームの躍進

イタリアでは北部(ミラノ、トリノ、ローマ)が経済的に恵まれていると言います。
しかし南部のチームも頑張ってます。
現時点では、5位パレルモ、8位カリアリ、9位レッジーナ、13位レッチェ
8位のカリアリはゾラが精神的支柱となり、マウロ・エスポージトやランジェッラといった
若手FWが頑張ってます。
9位レッジーナは、よく分からないですが何故かまとまってます。
特に守りの面でジュセッペ・コルッチなんかはよく頑張ってる印象が強いです。
13位とはいえ、ステネク・ゼマン率いるレッチェは、序盤は首位争いをしてました。
この辺りもバチッとハマればまた快進撃を始めそうです。
5位のパレルモは…この後。

パレルモの戦術

今年のセリエAで最も注目しているのがパレルモです。
私が最も好きな選手である、ルカ・トニがいるので。
まぁこのチームの戦術は一貫しています。
ディフェンスは高い位置でボールを奪取、
オフェンスはエウジェニオ・コリーニを起点に、ルカ・トニにボールをぶっつけて、
ルカ・トニか1.5列目のブリエンツァやランベルト・ザウリが決めるパターン。
これが顕著に出たのが第2節の対インテル戦や第18節の対ACミラン戦。
選手層は確実にインテルミランの方が上ですが、それを組織的な守備で対応。
引いて守るチームが多い中、よく高い位置でボールを奪取してました。
双方とも引き分けでしたが、このチームの戦術がよく出ていたと思います。
あとは得点力。冬休み明けのルカ・トニの大爆発に期待。


なんか、昇格直後の“ミラクル・キエーヴォ”を見ているようです。
現在5位。34年ぶりに昇格したチームがCL出場!なんて事があるかも…。


いじょ。