EKIDEN

“駅伝”という言葉は万国共通語らしいですね。
まぁ発祥が日本である事がありますが、
まぁそれだけ世界にも知られたという事もあるのでしょうが。
昨日、広島で全国男子駅伝がありました。
一昨年までは30位台に乗るか乗らないかを彷徨っていた地元の高知県チーム。
昨年はエラいものを見せてもらいました。くろしお通信勢の大活躍。


社会人区間の3区(大森輝和)と7区(大島健太)で区間記録樹立という離れ業。


衝撃でした。山田高校(高知)が3年前の全国高校女子駅伝で
一時トップを走った時くらい。


で、今回も少し期待はしていたのですが、
今回は大島健太は不参加。怪我なのでしょうか。


ただ、3区には大森輝和がいます。
ライバルはふるさと選手制度を使って香川県チームから出ている三津谷 祐でしょう。
隣県同士ですし、なにより昨年の区間1位と2位。屈指のスピードランナー。
なおかつ二人とも香川県出身。
二人とも区間記録と追い抜きの記録を作ろうとしている模様。


レースがスタートし、香川・高知とも下位に沈んでいる状況。
そして3区。香川42位、高知43位。
奇しくも区間記録を狙っている2人が同じような位置で襷渡し。


テレビ中継をずっと見てましたが、トップ争いの隅の方の小さい画面で
二人がほとんど並走状態のまま、ぐい、ぐい、ぐいと順位を上げていく。
3区は8.5km。既に4.5kmの段階で10人抜き。
明らかにこの2人のスピードは違う。抜かれた人が簡単に置いていかれてる。


テレビ画面はずっとトップ争いを見せているので、
今どうなってるのかが気になって、少しもどかしい。


次に映った時は6km地点。この時点で15人…あ、今16人目を抜いた。
しかもトップとの差も縮んでる。
さっきまでトップとの差が530〜540mあったのに、今は430mぐらい。


いよいよ4区への襷渡し。最終的にはどれぐらいのタイムでくるか。
その前にいる大阪が速い。23分55秒。区間記録に3秒及ばず。
そして続々と襷渡しが始まり…、


来た!スピードは衰えるどころかさらに上がってる。
まず高知の大森が14位で襷渡し。
少し間が開いて、三津谷が21位で襷渡し。
タイムが気になる。区間記録は23分52秒…、


出たーっ!二人とも区間記録。
三津谷が23分35秒、大森が23分26秒!
大森は自らの昨年の記録をさらに26秒縮めた!


さらに追い抜きの記録もすごい。
二人とも20人抜きを狙ってたらしいけど、三津谷21人抜き、大森29人抜き!


今日の高知新聞を見てたら、大森は宿舎から出る前、同じ会社の後輩に
「30人くらい抜いてくるからな」と言ったらしいが、本当にやるとは。


※記事:http://www.kochinews.co.jp/0501/050124headline02.htm#shimen2


ちなみに、三津谷は福岡の実業団(トヨタ自動車九州)に所属しているけど、
大森は高知の実業団チーム。しかもこの間まで部員がギリギリの人数だったらしい。
今年は出られなかったけど、去年はニューイヤー駅伝にも出てた。
地方のチームだってやる時はやるもんです。


ただ、最終的には香川29位、高知30位。
ちなみに昨年は15位。2区37位から3区大森が24人抜いて13位に上がる。
その後6区までに37位に戻るが、7区大島が22人抜いて15位という結末。


今年は7区で区間記録を作った大島がいなかったせいもあるが、
昨年も思った事だけど、やっぱり中学・高校生の底上げが課題だろうか。
確か高校駅伝は46位だった。


高知が駅伝で名を挙げるにはそこが課題だろう。
下位争いをするのではなく、いつかは首位争いをしてもらいたい。そう思ってる。


いじょ。