徳島ヴォルティス、Jリーグ加盟決定

今から10年前の事。
生まれ故郷の高知を離れ、徳島の大学に通い始めた頃、ラジオのニュースで聞こえてきたニュースがそのチームとの出逢いだった。
ヴォルティス徳島がJFLで8試合連続無失点のJFL記録樹立!」
高知から出たことのなかった自分にとって、このニュースは驚きだった。
Jリーグで見えるチームだけがすごいんじゃない。身近にこんなすごいチームがあったんだ。
Jリーグという表舞台に立たず、ひっそりと野に咲く蒲公英のようなそのチームが、自分にとって輝いて見えた。
ちょうどその頃、そのチームは日の当たる表舞台に立とうと、必死でもがいていた頃だった。


しかし、求め続けた太陽は、厚い雲に覆われて見えなくなった。
夢のJリーグ…その夢が見えなくなった瞬間だった。


それから10年の間、気が付いたら大学を卒業し、徳島から離れていた。
しかし、ヴォルティスを応援する気持ちは徳島を離れても変わらなかった。
いつか夢のJリーグの舞台に立つ事を夢見て。


そして昨年から状況は一変した。
ヴォルティスがJFLを制覇してその後、今まで向かい風になっていた行政や企業がJリーグ参入の追い風を吹き始めた。見えなくなっていた夢への道筋がまた明るくなった。
それに応えるようにチームはJFLを連覇。あとはJリーグ理事会の決定を待つばかり。


そして今日、徳島ヴォルティスは四国初のJリーグチームとして承認された。


短いようで長かった。でも長かっただけ、花開いたときの嬉しさは格別だった。


ただ残念だったのは、
愛すべき「トコトンラジオ」(四国放送)と共に、この喜びを味わいたかった。


“元”電脳技師Kei 拝