今週の徳島ヴォルティス

今週の話題はまずWBCだったと思います。
準決勝、決勝と熱い試合を見る事ができ、そして夢にまで見た世界一。
その頃私は秋葉で某サイトの企画に参加していたのですが、
電気店の大型TVコーナーに人が大量に溜まっていたのが印象的でした。
試合終了後、店頭でいそいそと“WBC世界一セール!”の張り紙をしてる店員も。


WBCが盛り上がっていても、やはりJリーグを見逃す訳にはいきません。
過酷J2。WBCもワールドカップも関係なく戦いは続く。

ジンクス破れる!〜ザスパ草津

ザスパ草津とは変な因縁があり、
一昨年のJFL時代からザスパのホーム(敷島)では勝てないというジンクスがあります。
逆に、ヴォルティスのホーム(鳴門)では勝つというジンクスもあります。
そして敷島ではなぜか徳島の選手が怪我するという変なジンクスも…。
2年前は川北(現愛媛FC)、昨年はGK1 山口が怪我をして長期離脱しています。
前回締めの言葉に使った
「勝利は勿論だけど、一人の怪我人も出ないように…。」
という言葉は、これを受けての事です。
現時点でも野戦病院状態なのに…。


今回は横浜FC戦で一定の成果を挙げた守備陣を変更せずに臨みました。
右から、DF23 金位漫、DF4 井手口、DF27 辻本、DF29 尾上。
昨年までと大分違うDF陣。
それもそのはず。うち3人が今年加入。そして残る一人もMFからのコンバート。
DF4 井手口とDF27 辻本は前所属チームでも一定の結果を残していますが、
サイドバックの2人は未知数。ドキドキが止まりません。


MF陣はMF17 秋葉とMF16 挽地のボランチにトップ下MF8 伊藤。
右サイドがMF6 大場、片岡不在の左サイドがFW18 羽地…羽地!?
そして1トップがFW13 小林です。


最初に見た時は何の冗談かと思いました。
通常、1トップの戦術を採るならシャドー役を活かすため
身長が高く、ポストプレーが上手いFW18 羽地を使うところなのでしょうが。
1トップがFW13 小林なのは納得できても、その羽地を左サイドとは…。
なんとなく釈然としないものを感じながら挑んだ試合。結果は…、


○徳島 2-0 草津


今シーズン初勝利でした。
得点シーンですが、まずは前半4分にFW13 小林が左からのクロスをヘッドでゴール…
まてよ、左サイドという事は、クロスを上げたのはFW18 羽地か!
意外とFW18 羽地の左サイドは当たっていたのだろうか。
とはいえ、FW13 小林の抜け出しの巧さが光っていました。
現状、決定力ではFW13 小林の方が上で、競り負けない強さを持っているので、
それを活かしたというところでしょうか。


そして2点目はMF17 秋葉。徳島に移籍後初得点。
これまでMF17 秋葉の役割は守備的MFでしたが、
今季は昨季DFを担っていたMF16 挽地とコンビを組んでおり、
また、 1トップ、1シャドーの戦術からボランチからの攻め上がりが多くなったため、
中盤の底にいる二人のいずれかが攻撃参加するという戦術の変化が
もたらした効果であると考えられます。
J's GOALの秋葉のコメントからもそれが窺えます。

秋葉忠宏選手(徳島)
「ヘディングでの得点は、Jリーグで初めて。今日は、意識して前に出て行ったので、それが結果につながった。草津のホームでは、昨年、一度も勝てなかったので、結果に関しては喜んでいる。次は、ホームで勝って連勝したい」
(J's GOAL 3/21
【J2:第4節】草津 vs 徳島:試合終了後の各選手コメントより)

実際、まだシーズン初勝利を挙げていないチーム状態、しかも1点リードの状態で
ボランチが積極的に前に出るという事は、
余程コンビを組む相手が信頼できるという事でしょう。
この2人のコンビネーションも申し分ないようです。


ただ、これまで勝った事がない草津のアウェー戦で勝ったとはいえ、
この時点でチームの戦術が上手くいっているかどうか確信が持てませんでした。
次節はJ1復帰を狙う2位の神戸との戦い。勝つのは難しいが、せめて勝ち点を…
と思ってました。少なくともこの時は。


つづきます。